Darvish
Gallery
ダルビッシュセファットファルサさん(ダルビッシュ ギャラリー代表取締役)が日本に来たのは1981年、3ヶ月のホームステイ。大学三年生だった。東京、名古屋、大阪で過ごし、ポートピア'81で神戸を訪れた。港町神戸を好きになった。その後アメリカの大学を卒業し、再び日本へ。大阪で英語教師のアルバイトをしながら生活を始める。休日には神戸のKIRCでサッカー、マルゼンで英語の本を買い、北野で食事を楽しんだ。日本語があまり喋れない中、神戸には外国人の友人が多くいた。

SAMPO in KOBE

2年前にかねてから住みたかった神戸北野にダルビッシュコートを建設。1 2階では自らイランから輸入したペルシャの手作りの品々とアートを、3階ではダルビッシュ有さんの活躍を紹介している。5階では「文化の交流」をコンセプトに、神戸の歴史の写真展を開くなど、人々の交流の場を作っている。海外の芸術と、スポーツ、神戸の歴史が融合した建物には幅広い年代の人々が集まる。「神戸はコンパクトで、天気が良ければ、皆北の山に登り、雨が降れば南の海にとどまる。生活にわかりやすさと美しさがある」とダルビッシュさん。
山と海、交通と物流、海外と日本の文化とスポーツの豊かな交流がある町の豊かさ、そしてその町を日本人と外国人で作ってきた歴史を誰よりも大切にしている。優しいグリーンが素敵な北野坂のお店は、神戸市民が忘れがちなこの町の価値を、人々との交流を通して共有できる素敵な場所である。
文 / 那須真弓
神戸を歩けば見つかる。あの店。この店。とっておきの店。
Darvish Gallery
ダルビッシュギャラリー
10:00~19:00 (水定休)
神戸市中央区山本通1-7-16
(ダルビッシュコート1・2階)
078-291-4513






